スマホでやるソシャゲ、オート機能はいらないと思っている派です。
個人的な意見も多いのであしからず。
オート機能は本当に必要か?
オート機能が必要になるのは、素材やアイテム、お金を落とすための「周回」で時間がかかるからというのがほとんどだと思います。
「周回」が煩わしいから「オート機能」を付ける。
あとは、オートで動く画面を見ているだけ・・
それの何がゲーム?
もはや紙芝居、同じアニメーションを見るだけの紙芝居じゃないの?
周回のビジネスモデル
周回は時間がかかる・・だからオート機能がないと辛い・・という声もあります。
いやいや、それは違う。
そもそも、「周回」が必要なソシャゲのビジネスモデルが現在にもう合っていないと思います。
ソシャゲ業界を大きく変えた「パスドラ」このパズドラが出たのが2012年、同じく人気の「モンスト」は2013年、私もやっているFGOが出たのは2015年。
2021年現在も現役のソシャゲはリリースしてから5年以上立つものばかりです。10年選手のソシャゲもまもなく出ます。
リリースされてかなりの時間が立っているにも関わらず、未だに人気でセールスランキングも上位にいます。昔から遊ばれているゲームが今も変わらず遊ばれているという事ですね。
当時はまだスマートフォンも完全普及しておらず、その分、ソシャゲをやっている人も少なかった。
それに、クオリティの高いゲームも少なかったので、いかに一つのゲームに時間を費やしてもらうかがテーマだったと思います。
アプリの起動を促すために、毎日ログインボーナスを作り、ストーリーだけだとすぐにゲームが終わってしまうので、素材や突破の概念を取り入れ、強くするためには同じステージを何度も周回させる。
それで一つのソシャゲに集中させ、課金させる。
当時はソシャゲが少なくてそれでも良かったです。
段々と次代が移り変わり、スマートフォンが普及し、普及したがためにゲーム人口も頭打ちになり、ソーシャルゲームをやる人たちの時間を、山のようにあるソシャゲで取り合いしているのが現状です。
要は、各ゲームでユーザーの時間を奪い合っている。
そんな中で、
周回という「時間を奪う」ゲーム性は必要なのか?
社会人にもなると、1日に取れるゲームの時間は長くて1〜2時間です。大量の周回に1時間取られるとしたら、メインでできるソシャゲは2つくらい。
アプリは毎日のようにリリースされているので、そりゃソシャゲ開発が厳しいと言われるようになるはずだ・・
面倒だからオート機能が欲しい?
時間が取られるから「オート機能」がほしい。
いやいや、「オート機能」使ってても時間が取られるでしょ。
現在はスマートフォンは生活必需品です。
オートで流れるゲームを見てても、それはもはや単なる同じアニメを繰り返し見ているのとそう変わりません。
オート機能を使っている間は、スマートフォンは使えません。
動画を見たり、WEBで調べ物をしたり、Twitterを見たり、LINEで会話したり、メールを見たり・・全て出来なくなり、あらゆる行動が制限されます。
オート機能を使うことによって
延々と紙芝居を見続ける事を強要される
ということです。
これのどこがゲームなの?
オート機能が嫌なら切ればよい?
オート機能が嫌ならOFFにしてやれば良いという人もいますが、それは違います。
ゲームとして実装されると、使ったほうが「お得」になる場合も多くオート機能もそれですね。
ゲームスピードが上がるため、素材も手に入りやすくなり、単純作業もしなくなる。
別に、オート機能がいらない人は、単純な周回も楽しめる人というわけではないんです。
周回もしたくないが、オート機能もいらないんです。
そして、わざわざ「損」を選ぶ人はいないんです。
オート機能を使わないと「損」をする。周りの人達は当たり前の機能を使い「得」をしている中、自分だけ「損」をすることが心理的に良いと思う人は少ないでしょう。
オート機能のないゲームは飽きられにくい
人気と呼ばれるソシャゲはオート機能を実装していないものも多いです。
- パズル&ドラゴン
- モンスターストライク
- Fate/Grand Order
- ドラゴンボール ドッカンバトル
- 原神
セルラン上位のアプリがオートを実装していないのに、セルランが伸びないゲームほどオートをまず実装しているのはなんででしょうか。
オート機能が頭が良くなればなるほど、ユーザーが考えてゲームするよりオート機能を使ったほうがよくなります。ゲームをちゃんとプレイするとバカバカしくなっていきます。
最近だと、ドラゴンクエストタクトとか、サービス終了しちゃいましたがメビウスFFとかのオート機能がひどかったですね。ある意味頭良すぎ。
自分の印象では
コレの何がゲーム?
考えさせないゲームを作って、何が面白いのか。
試行錯誤しながら遊ぶのも一つのゲームではないのか。
ゲームの面白くなる要素って、考える事・考えさせる事と、ランダム要素が加わる事が大きくかかわるそうです。
その、考える事・考えさせる事を放棄させるんだと思うんですよね。オート機能って。
ストーリーが面白くても、結局戦闘が苦になってやりたく無くなってしまうんですよね。
新しいゲーム性のソシャゲを期待したい
オートが必要なポチポチゲーの時代は終わりを迎えて来ています。
スマートフォンの普及が完了し、ユーザーは飽和し、ソシャゲに使われる時間は有限なんです。
最近、FGOのディライトワークスがセガと組んで、「サクラ革命」というソーシャルゲームを出しました。
サクラ革命は、人気シリーズ サクラ大戦の完全新規ソーシャルゲームです。開発費用も数億と言われています。それがリリース後、セールスランク200位前後になっているようです。
その理由はいろいろとモデリング問題等言われていますが、個人的にはユーザーが既存でやっているソシャゲから時間を奪い取れなかっただけだと思っています。サクラ革命もオート機能があり周回前提のゲームモデルのようですね。
日本のゲーム業界は、2010年前期に成功したソシャゲのビジネスモデルから未だに離れる事ができず同じゲームモデルのものを出し続けている気がします。
オート機能が必要とか、必要でないとか、そういう事を考える必要のないゲーム性を目指してもらいたい。
僕が最近やっている原神は、オート機能なんてつけようがないと思います。
ばりばり普通のオープンワールドゲームですね。
原神は、中国の開発会社MiHoYoが運営しているゲームですが、スマホだけでなくPC、PlayStation、ニンテンドーSwitch(今後リリース予定)と幅広いプラットフォームでのプレイを実現しました。
マーケティングの方法も、WEBサイトとイベントが連動していたり、広告の出し方等も非常にうまいと思います。
こういうゲームが、日本企業から一つも出ていないのが非常に残念です。
本来日本の強力な産業と言われたゲーム業界が、思考停止のソシャゲを作り続けたせいで、劣ったゲーム性しか作れない時代遅れ産業になってしまった気がしました。
オート機能が必要とか、必要でないとかではなく、
紙芝居ではなくもっとゲームを!楽しませてもらえる様になることを今後期待して行きたいと思います。