使っていたヘッドフォンのマイクが使えなくなってしまいました・・
ボイチャをすると、ガサガサ音がでてとてもじゃないが聴こえないとの事。
う〜ん・・まだ1年位しかっていないんだけどなぁ。
使っていたヘッドフォン
使っていたヘッドフォンは、2019年のブラックマンデーセールで大安売りしていたゼンハイザーのGSP 301です。
これが音もよく聞こえるし、軽いしで気に入って使っていました。
もう一台買おうか検討したのですが、現在の価格が約12,000円・・・
買った当時の金額は約6,000円。なんと金額が2倍以上になっています。過去の金額推移も確認したところ、直近あまり安くもなってない模様。
う〜ん・・流石に倍、しかも1万を超えるヘッドフォンを買うくらいなら別のヘッドフォンを検討したいなぁ・・
いや、まてよ。
マイクが効かなくなっているという事は、断線している可能性が高いだろうから直してしまえないかな?という事で、実際修理して直りましたのでそれをここに書きます。
ヘッドフォンのマイクを直す
故障箇所の確認
今回の症状は、マイクでガサガサ音がでるだったので、おそらく断線だと仮定しました。ただ、断線場所がどこなのかは重要です。
マイクを接続しながらコードを触り、どこを触るとガサガサ音が出やすいかを確認します。
なんとか、マイクが正常に出るようにコードを固定しつつ、コードのいろいろな場所を触って断線してそうな箇所を探します。
ヘッドセットの接続部分はOK。
コードの中心部分もOK。椅子や家具で挟むと中が切れてしまう場合もありますが、その形跡もなし。
あたりを付けていた、イヤホンジャックの部分。
ガザガサ!
やはり、中で断線しやすいイヤホンジャックの部分の接続がおかしいようです。
イヤホンジャックとコードって、簡単にハンダ付けされているだけだったりするので、老朽化しやすいんですね。
修理に必要な道具
ペンチ・ワイヤーストリッパー
マイク内部が「断線」であれば、断線部分を接続し直せば正常にもどります。
ただ、イヤホンジャックの部分は接着剤でくっついているのか取れません。
そのため、既存のイヤホンジャックの部分は切断して、新しいイヤホンジャックで接続をし直します。
ゼンハイザー GSP 301はマイク端子と音声端子が別々になっています。マイク端子のイヤホンジャックを切断しないといけません。
イヤホンジャック部分はペンチで切断しますが、細いコードであればハサミでできそうです。
ただ、切断したあと、コードの中にある配線をむき出しにしないとならないです。
このコードが柔らかいゴムだったので、ペンチでコードを傷付けて、その傷を無理に引っ張って中身の配線をむき出しにさせました。
結構デリケートな作業なので、あればワイヤーストリッパーがある方が便利です。
ハンダゴテ
イヤホンジャックを接続するためには、ハンダで接続するため、ハンダゴテが必要になります。
多分、安いものでも大丈夫かなと思います。
私は以下のものを使っていました。
セットの中にはハンダもついているので便利なのですが、凄くハンダのノリが悪かったので、ハンダ自体は良いものを購入したほうが良いかもしれないです。わからないですけど。
ツールクリッパー
ハンダを付ける作業は凄く難しいです!
私は自力でやってしまったのですが、ツールクリッパーは必須だと思いました。
自力でやったものの、もう二度と苦労したくないので、ツールクリッパーは新しく購入しました・・今の所使う予定ないのに笑
イヤホンジャック
最後にイヤホンジャック。Amazonでも売っている上、500円くらいなので工具さえあれば、コスパはめちゃめちゃ良いです。
気をつけないと行けないのが、イヤホンジャックも種類があります。
今回はマイク端子だけなので、イヤホンジャックの接続部分が二本線のものになります。
マイクと音声出力が一緒になっていると、ここが三本線になっていますので、事前に調べてください。
断線を修理する
既存のイヤホンジャックを切断、コードを出す
まずは、既存のイヤホンジャックを切断してコードを露出させます。
ゴムでできたコードを剥がすと、4つの線が出てきました。
- ブロンズ線(銅線)
- 青い線
- 銀の線
- 白い綿線(緩衝材)
白い綿線は、コードの緩衝材のため切断します。
ブロンズ線と、青い線と、銀の線を新しく買ったイヤホンジャックにハンダ付けをします。
イヤホンジャックの中身
届いた新しいイヤホンジャックは接続部分を見るとこんな感じです。
左右と中央に穴がありますが、この部分に先程のコードをハンダ付けしていきます。
ただ、どの色をどの部分に接続するのかわからない!
配線を考える
私も詳しくないので色々調べていると、
どうやら、赤線(Red)を右側(Right)に接続する事が多いようです(コードによって違う可能性もある模様。)
わかりにくいのですが、イヤホンジャックの右の長く飛び出している鉄の板に赤い線を接続するはずです。
って、剥いたコードに赤がないんですけど!!
修理しようとしている端子は、ブロンズ線・青線・銀の線の3つしかないため、赤い配線が見つかりません。
今回修理しようとしているのがマイク端子のため、色がないのかもしれません。一旦保留にします。
わかる部分からハンダをつける
続いて、わかりやすいのがブロンズ線です。
ブロンズ線は、GND(グランド)と呼ばれるもので、音質への影響があるようです。調べてみてもよく分からなかったのですが、アース線のようなものと認識。
であれば、多少乱暴につけても、音を拾う事自体はそれほど影響がなさそう。
GNDは中央の大きめな鉄の板に接続するようなので、こちらにブロンズ線をハンダ付けします。
続いて、青線。青線はL(Left)に接続することが多いようなので、
なので、左にある短い鉄の板にはんだ付け。
で、正しいかは分からないものの、残るは銀の線1つ。
消去法で右の長い鉄の板にはんだ付けします。
無事!接続完了!
テストでマイク端子が直ったかか確認したところ、無事マイクで声を拾うようになりました!
マイクのテストが完了すれば、あとはカバーを付けて、ハンダの部分を守るようにします。
カバーは、直接ハンダ付けした部分を守ってくれますが、ただのカバーなので脆そうです。コードの方を持って端子から抜いたりすると、多分すぐハンダ付けしたところとコードが切れてしまいそう。
よく接続部分は脆い脆いと言われますが、構造を見ると脆いのも当然。凄く弱そうな銅線を少しのハンダでくっつけてるだけなので、コードをもってイヤホンジャックを抜いていると、切れるのもあたりまえですね。
くれぐれもコードの方を持って抜かずに、ちゃんとイヤホンジャックの接続部分をもって抜くようにしましょう。
修理してみた感想
ハンダ付けは本当に苦戦!
せっかちなので、持っている道具でやってしまいましたが、冒頭で紹介したツールクリッパー TX303のようなものは、本当に合ったほうが便利だと思いました。
慣れてない人がハンダを使うなら、なおさら合ったほうが良いですね。
ハンダゴテはやけどもしやすいので、使うときは注意して使ってください。
また、意外に直せるなと思ったのが正直なところ。
修理したマイクを他の人に聞かせても、前と変わっていないそうです。
修理できたとはいえ、イヤホンジャックの部分は脆そうなので今まで以上に注意しながら扱ってます。修理は自体はそれほど難しくないですね!良い経験になり、自信もつきました。
無事直って良かった良かった!